リノベーションの具体例

大規模な工事

リノベーション

工事内容

次のような工事内容ならリノベーションと言えるでしょう。
 ・間取りの変更や水回りの全面改修等で、機能性を大きく向上させること。
 ・耐震性能や防火性能、セキュリティなど安全性を大きく向上させること。
 ・冷暖房の改善でコスト節約など、省エネ性を大きく向上させること。
 ・外壁の補修や給排水設備の更新などにより、耐久性を大きく向上させること。
 ・デザインを住民の好みや時代のニーズに合わせ、大きく変更すること。
つまり建物の経年劣化した部分を、建て替えを行わない工事で新築時の機能や性能以上に向上させることをリノベーションと言うのです。
とくに20年以上経過した中古マンションの間取りは、今の時代には合わなくなっています。しかしリノベーションで間取りを変更することが出来るのであれば、 今でも十分に通用するマンションに生まれ変わることも可能です。

新築ならリフォーム

このような定義からすれば、築年数が新しい物件では機能や耐久性、安全性等を大幅に向上させることはそうないので、リノベーションの必要はありません。
新たな技術革新がない間は、デザインの変更や間取りの変更など、性能を大きく向上させることのない工事になるため、リフォームというケースが多いでしょう。

適齢期

中古マンションの価格は、築年数10年を経過すると安くなる傾向があります。 この年数は住居内の機器が使い込まれ、老朽化する目安だからです。
またマンション全体で実施する大規模修繕の実施時期が10年~15年目であることからも、10年という年数が節目となります。
  しかし築年数10年なら建物の基本的な構造部分の耐久性はまだまだ十分ですので、多くの場合はリフォームしてもっと住みましょう、となります。
それでは少し物足りないという場合にはクリーニングだけでなく、間取りの変更、デザインの大幅な変更などを行い、リノベーションとなります。 低予算で新築同様にきれいにすることが出来ます。

経年劣化

築年数に応じた経年劣化は防ぎようがありませんので、物件ごとに調査して予算と相談をしながら、どこまでの規模で改修をするかを判断します。
その時に劣化した部分を回復させるだけにするか、より良い物へとリノベーションするのかも考えるべきでしょう。
30年以上経過した物件でも、スケルトンにして全てをリニューアルするような大規模なフルリノベーションを行うことで、新築以上に住民の好みに合わせた非常に満足感の高い住まいとすることが可能です。